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カイゼン・・・とは言うけれど。
某自動車大手メーカーの「カイゼン」とは、今もてはやされているけれど・・・。

はたして、純粋な日本の老舗に当てはまるのかなぁ・・・と疑問の部分もあります。
もちろん、悪い「なれ」ではいけないというのは確か。「なれ名人」になってはいけない。

げんぶ堂のこの現場を見れば、必ず「カイゼンすべし!!」と言われるだろう。

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なにしろ、3人かかって、やっと手延べをしているのだ。非効率この上ない。
こんなこと、機械でお餅を練り出して、粉をふって木箱にヒョイと入れるだけで
1人でだって出来てしまいそうだ。

ところが、げんぶ堂は絶対それをしない

結果を見ていただきたい。おかきの表面に、規則的な渦状のひび割れが無い

カイゼン・・・とは言うけれど。_b0082237_17263228.jpg


これは、何を意味するのかというと、機械により練り出しをすることにより、渦状の
ひび割れが生地の表面に出来、乾燥の工程でそこからお餅の香り成分が揮発し、
焼いている最中も、風味が揮発して逃げてしまい、結果的にお米の香りがしない
おかきになってしまうという要素のひとつなんですが、それが無いのです。

昔の、他のおかきメーカーのあられやおかきは美味しかった。
けれど、今は本当にお米の味がするおかきが皆無に近い状態になってしまった。
ニーズだから仕方が無いと言えばそれまでだが、あまりにもさみしい。
ちょっとお値段が高くなってしまいますが、手間隙をかけたおかきは

ホントに味が違うんです!

「味がしない」と怒られてしまうかも知れないのですが、噛みしめた時に感じられる
なんともいえない甘味を、どうか感じて欲しいのです。

また、誰かがおかきを食べている最中に、他の誰かが、おかきの香りが空気中に
漂うかどうか、是非確かめて欲しいです。ホントに内緒で食べられないくらい
おかきの香りがたってきますよ。実験してみていただきたいです。

この部分は変えてはいけない工程だと強く思う
by genbudo | 2007-04-12 17:30 | 工場ブログ
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おかき・仕事・生活・趣味など、かずひの視点から、さらりさらりと書き込んでいます。

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