2/16は、アラスカのマッキンリーで冒険家の植村直己さんが
行方不明になった日だったと思う。
子どもの頃、テレビで交信途絶のニュースが流れ、
その後、一度はヘリコプターのカメラに手を振る姿が見れたのに、
それが植村さんの最後の姿になってしまいました。
植村直己さんは、母校の高校の大先輩。
高校では池の鯉を焼いて食べたとか、ストーブの煙突にぞうきんを詰めて、
教室に煙を充満させたとか、なかなかの逸話が残っています。
地元日高町には、植村直己さんが北極に連れて行ったリーダー犬の
「クマ」の子孫がいます。ある日、クマの孫にあたる犬の里親になった事が
あります。丸々と太った子犬で、「リキ」と名づけました。
当時、リキの横に水槽があったので、ハゼ釣りの時に外道として釣れた
45センチほどのブラックバスを入れておきました。
ふっと目を離したすきに、リキはブラックバスに食らいつきました。
それも、尾を噛んで、前足を使って上手に鱗をはぎ、バリバリと食ってしまいました。
えらく野性的なリキでしたが、ある冬の朝、冷たく硬くなっていました。
獣医さんの検死結果は「毒殺」でした。実にあっけない最期でした。
この世には、なんて心無い人がいるのかと、情けなかったです。
植村直己さんの命日とほぼ同じ時期だったと思います。
リキ君、あの世で植村さんに会えてたらいいね。
↓は元気な頃のリキ。体重は50キロくらい(成犬ではない)の大きなエスキモー犬でした。