19日夜、場所は兵庫北部の山の中・・・
月と星が美しく輝くその場所で、JAZZライブがあった。
主役は、戦中戦後の動乱期をくぐりぬけて生きてきた73歳男性。
彼は、13歳から23歳までの多感な頃を、進駐軍のバンドで音楽を生業として生きた。
音楽でずっと暮らす生き方もあったが、仲間がドラッグなどでダメになっていく姿も見た。
生きていくには、もっと他の方法をと、森英恵の元、アパレル関係の仕事をしだし、
それからというもの、スッパリと楽器をやらなくなった。
やがて定年となり、兵庫北部山中に別荘を作り、米と野菜を自給自足。
ひょんなことで楽器を再開。今は子ども達も別荘にやってきては、音楽をする環境。
縁があって、一緒に演奏をすることになった。親と子ほど年齢が離れているが、
不思議と溶け込める意思。少ない練習だったが、ライブまでこぎつけた。
素晴らしい共演者、素晴らしいお客様、素晴らしいお店。
演奏が終わっても、余韻がなかなかさめなかった。あちこちで酒盛りが続いた。
スタグフレーションの世の中ではあるが、お金に換えられない文化が
そこに息づいている・・・・・。