弊社は、おかきを中心に製造直販しておりますが、今まで、地元のお米を使った商品は会社の黎明期以降はありませんでした。もち米の安定供給が、地元では難しかったからです。但馬はコメの味が良い場所ですから、その資源を何とか生かしたいと、地元のもち米を使ったおかきを作ってみました。最初はなかなか思ったようにはならず、試行錯誤の上で、なんとか商品化することが出来ました。そして、今では「ジオ米」を使ったせんべいも製造直販するに至っております。
旅行で但馬に来られる方はたくさんいらっしゃいますが、弊社は最初、観光バスを受け入れてはおりませんでした。いざ、受け入れてみると、今まで知らなかったお客様目線が見えてまいりました。それが、商売の「気づき」として、本当に役に立っています。
自社だけで、観光バスを呼ぶことは可能ではありますが、やはり、他の観光バス受け入れ事業所さまがあって、より大きく地域の魅力を発信できていると実感しています。各事業所さまの協力関係があってこそ、こうして賞をいただくことが出来ました。本来ですと、その各事業所さまにも、この賞が贈られて然るべきところ、恥ずかしいような申し訳ないような気持ちです。
まず、観光バスの立ち寄りについてのノウハウを、初めて教えていただいた、久美浜の遍照寺の太田真照様に感謝申し上げます。そして、観光の営業の手ほどきをしていただきました、峰山の故戸田輝男様にも感謝申し上げます。また、このような機会を作っていただきました、豊岡市工業会会長の美藤定様をはじめ、関係者の皆様に感謝申し上げます。
本物を作るメーカーにとって、利益を得ることはまことに厳しい世の中ですが、この賞を励みに精進したいと思います。